漫画「いいね中毒」は表題作を含む5作品が収録されている伊東爾子先生のオムニバス短編集。読者投稿シリーズで寄せられた実話を元にコミカライズされた作品となっています。
どのエピソードもイタイ女が登場して暴れまわった挙げ句に悲惨な末路を辿っていく痛快話が収録。登場してくる女性が自分の周りにもいそうなリアルな感じでイタイ女を見守るヒロインに感情移入しやすい作品となっています。
今回は収録されている5作品全ての内容を簡単にご紹介していきます。
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漫画「いいね中毒」ネタバレ
いいね中毒
表題作にもなっている「いいね中毒」はママ友から写真投稿サイトを紹介してもらった主婦が「いいね」欲しさにSNSにドハマリしていく物語。
そのハマりっぷりは自宅をゴミ屋敷にするほど…(笑)
生活の中心がSNSになるほどハマってしまう主婦は娘を危険に晒してしまい夫にも呆れられる始末へ。最後は家族が最も大切と言うことを気付かされてSNSを引退していく物語となっています。
フェイク
こちらはヒロイン視点からイタイ女を眺めていくスタイル。
ヒロインの朱音は30代半ばで独り身。そんな時、年齢の近い新入社員である英莉(えり)が入社してきます。彼女はハーフで仕事も英語も堪能。すぐさま会社の即戦力として活躍していきますが朱音だけは彼女に違和感を覚えるようになります。
しかし、蓋を開けてみれば英莉は嘘の経歴を書いて入社してきたフェイクな人間だったのです。
英語もできなければ有名大学も出身していなかった…。しかもハーフである事は間違いないが父親が誰なのか…父親の国籍も不明といった背景を持っていた女性だったのです。
ヒロインがそんな彼女の嘘を見抜き、励まして改心させる心温まる短編になっています。
間接自慢
ヒロインの智恵が在籍するママ友の中にやたらとセレブアピールを全面に押し出す弥生といった主婦が一人。セレブアピールも徐々に露骨になってきて距離を置くようになった時、新しいママ友、真希子がグループへ参加。
サバサバとした性格の真希子はセレブアピールする主婦の自慢話を清々しいほどにスルーしていきます。
後に智恵は知ることになるのですが真希子は実家が資産家で根っからのセレブ。夫が高収入でプチセレブを気取っている弥生とは桁違いのお嬢様だったのです。
それを知った弥生は自慢話をしなくなり、智恵は本当のお金持ちとなんちゃってセレブの格の違いを思い知る物語。
弥生の自慢話をまったく自慢と思っていない嫌味のない本当のお金持ちである真希子が痛快な作品です。
子供なおばさん
実年齢は38歳。
でも見た目は20代に見えないこともないおばさんが登場するエピソード。
ヒロインの智子が働くスーパーのパートには美央といった38歳ながら20代に見えなくもない女性が一人。若く見えるのはいいが同時に精神年齢も非常に低い女性だったのです。
精神年齢が幼く子供のような言い草をする美央が自分の状況に気づかず、ドンドンと周りから距離を置かれていく物語。
そんな子供なおばさんの醜態をヒロイン視点で見ていく短編になっています。子供おばさんの美央が痛すぎて笑いの果てに可哀想になってきてしまいます(笑)
セレブ婚の果て
ヒロイン、有希の視点で友人である佳恵の悲惨な話を見ていくエピソード。
有希は分相応な結婚をして非常に幸せな家庭を気づく一方。佳恵はプライドが高く高望みして身の丈に合わない結婚をしていきます。
そんな相反する二人の結婚生活が描かれていきます。
有希の方は平凡ながら幸せ一杯の家庭を…一方で佳恵は厳しい家柄で姑にいびられながら子供を産むも親権まで取られて、あえなく離婚。そしてショックから引きこもり生活になっていきます。
明暗を分けた二人の女の結婚感が如実に描かれるエピソードになっています。
漫画「いいね中毒」感想
イタイ女が本当に痛い思いをしていく伊東爾子先生の衝撃実話コミカライズ傑作5選といった感じ。読めばあなたの周りにもいるイタイ女と似た境遇を持つ女性が描かれているかもしれませんよ!
イタイ女が淘汰されて痛快なのですが、ヒロインが非常に優しい心を持った人達ばかりなので救われるイタイ女も多数。
実話を元にしたリアルなヒューマンドラマを漫画で読みたい人にお勧めできる一冊となっています。作品は1話読み切り形式で5作品が収録されており、1冊で完結する漫画です☆彡
いいね中毒
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