漫画「おとなりコンプレックス」は野々村朔先生が描く作品。
女装が趣味の真琴(男)とイケメンと称されるボーイッシュなあきら(女)による不思議で独特なラブストーリーが描かれていく漫画。二人の関係がソワソワしていたり、親心を感じて見てしまう漫画。
幸せになってもらいたいけど…どうなるのか…。健気な真琴に対して天然で鈍感なあきら。凸凹コンビの親友以上、恋人未満な恋愛物語がスタートしていきます。
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おとなりコンプレックス【1巻ネタバレ】
1話・幼なじみ
あきらと真琴の自宅は庭と庭の通り道で繋がっている。何も言わずとも待ち合わせして出掛ける二人。コンビニへ向かうと真琴は唇が荒れてきたのでリップを購入しようとする。
そのついでで、あきらにもアドバイス。
ツーカーのような仲が描かれていき、真琴がレジへ。店員から唐突に彼氏チェックを受ける真琴。
『一緒にいる人は彼氏ですか?』
にっこりと笑って対応する真琴。
その声は見た目とは裏腹に野太い声を出してきて驚いていく。そして真琴はあきらの手を引っ張り、店員のもとへ。
『連れのこいつはれっきとした女だから』
男の風貌をしたあきらが男性で見るからに女性である真琴が実は男だったのだ。そんな事を驚かされる第1話。
2話・二人の事情
真琴の実家で二宮家の内情や真琴がどうして女装をするようになったのか明かされていく第2話。
二宮家は業界一家で華やかな人達が多い。
そんな中、昔から男ぽかったあきらは遊びでもドレスアップされる事を嫌がっていた。その反動で二宮家…ほぼ真琴の姉であるが彼女は真琴をターゲットにして女装させていたのだ。
幼少期から女装させられいた真琴は次第にそれが普通になってしまい今に至っている事が明かされる。
そんなこんなで仲が良すぎる二人を見兼ねた二宮の姉は二人を心配。四六時中一緒にいると恋人も出来ないぞと煽っていく。
場面は変わって大学。
友人である綾香は以前、約束した合コンが週末にある事をあきらに伝えていく。他人事のように振る舞うあきら。綾香は真琴のあきら離れを促進させる為、半ば強引にあきらを合コンに連れていくことへ。
3話・合コンへ行こう
あきらが真琴に女装して合コンに付いて来て欲しいと懇願していく。
姉の名前を借りて合コンに参加していく真琴。綾香にも気付かれていない。そんなこんなで順調に合コンはスタート。当然だがあきらは相手側の男性陣から最初は男性だと思われていた。
そんな中、合コン相手の瀬尾といった男性だけはあきら=女だと気づいていた。そして瀬尾と仲良くなっていくあきら。
そんな二人の様子を見てどこか嫉妬を感じていく真琴。
4話・いい人
休日、一人で暇をしている真琴。最近のあきらは瀬尾と出掛ける事が多くなっていた。
あきらも真琴以外で楽しく話せる男子と出会えたのは初めてかもしれないと感じていく。そんな中、大学であきら、真琴、綾香が合流。しかし、あきらは瀬尾にお昼ご飯を一緒に食べようと誘われていた。
あきらは瀬尾のもとへ。
真琴はふらっと自然にあきらに付いていこうとするが綾香に止められてしまう。
『あんたちょっとはあきら離れしなよ!そのためにわざわざあきらを合コンに誘ったんだからね』
綾香に怒られる真琴。
一方、綾香に言われた言葉が少し気になって髪型を気にするあきら。
5話・もやもや
瀬尾と昼食した後が描かれていく。
二人が気になっていた真琴はあきらを呼び出して昼食時に何を相談されたのか訪ねていく。
あきらは瀬尾に告白されていた。その内容が酷。
『サヤカちゃんが忘れられないから力になって欲しい』
あきらは瀬尾から恋の相談、協力者になって欲しいと告げられていたのだ。ちなみにサヤカは合コン時に真琴が語った名前である。あきらも一度、瀬尾に会ってあげて欲しいと頼んでいく。
釈然としない真琴。
あきらも気持ちの中で少しモヤモヤしたものを感じる事になっていく。
6話・理由
あきらのモヤモヤした気持ちの正体が明かされていく。同時に真琴と瀬尾のデートの内容も真琴の口から告げられていく。
真琴は瀬尾から抱きつかれており、殴って逃げてきていた。モヤモヤする気持ちを持ちつつ、真琴がぶっ込んでいく。
『あきら…お前、瀬尾のこと好きだったのか?』
自分と向き合っていくあきら。
瀬尾の事が好きではなかった。真琴が羨ましくてモヤモヤしていると気づいていくあきら。その話を聞いて真琴も苦悩を告げていく。
『あきら、お前は別に女らしくなんてしなくていいよ…そのままで』
7話・大事で、大好きな
大学内で瀬尾と対面するあきら。
彼の頬には傷があった。それを見て察知するあきら。そして瀬尾は真琴の事を諦めるかと思いきや、惚れ直していた。瀬尾が惚れているのは女装した真琴なのでややこしくなっていく。
そして瀬尾とより仲良くなっていくあきら。
ただ、彼に対する気持ちに恋愛感情がない事を再確認していくあきら。
そんな中、二人の間に割って入っていく真琴。ちなみに女装はしていない。ただ、やっぱりサヤカの面影があるので最初は勘違いする瀬尾。
無神経にあきらを巻き込んだり、傷つけそうな瀬尾を見て、真琴は自分の携帯番号を彼に教える。サヤカは自分の姉だから何かあるなら、これからは俺を通せと告げていく真琴。
また真琴はあきらが『大事な存在』である事をサラッと告げていく。それを幼馴染、友達として大事な存在だと解釈するあきら。自分も同じだよと返していく。
『そういう意味じゃねーんだよ…ばーか』
真琴のあきらに対する恋心が覗かれていく。そして鈍感な事が判明するあきら。
8話・買い物に行こう
真琴から誘われて買い物に駆り出されていくあきら。
真琴は女装してレディースファッションを物色していく。そんな中、靴屋に入ったあきら。普段はスニーカーだが、今回はパンプスが目に入っていく。
手にとって眺めようとすると横から同じパンプスを手に取ろうとする女性が現れる。
パンプスを譲り合っていく二人の前に現れる真琴。すると女性は女装した真琴をジッと見つめていく。
『知り合いにすごく似てたから本人かと思っちゃった…でもその人は男の子だし…』
一瞬だがドキッとする二人。
しかし、真琴も女性の顔に見覚えはまったくなかった。そして、あきらが手に持っていたパンプスを見て買うのか訪ねていく真琴。
9話・疑惑発覚
あきらは一人で気になっていたパンプスをまた観に来ていた。
購入しようか決心がつかないあきら。取り敢えずコーヒー飲んで考えようとしていく。すると以前、同時にパンプスを手にした女性と再会。
再会を果たした女性は西久保芙実(にしくぼふみ)と自己紹介しつつ、女友達が少ないからあきらと友達になりたいと告げていく。ちなみにあきらが女子トイレに入る様子を見て、彼女が女性だと認識していく。
女性らしい仕草で女のあきらでも彼女が可愛いと感じてしまっていた。そして彼氏がいるのかと訪ねていくとあきらは衝撃を受ける。
芙実が自分の彼氏だと紹介して見せてくれた写真は真琴だったのだ。その後、急いで真琴宅にお邪魔して真相を訪ねていくあきら。
『まこと…彼女いたの?』
まったく心当たりのない真琴。
同時に自分に彼女がいたら、どう思うとあきらの気持ちに探りを入れていく。
『なんで教えてくれなかったの…水くさいなーって思う』
幼馴染であっても『大事』の意味が違う事を思い知らされて少し不機嫌になる真琴。そして部屋からあきらを放り出していく。
10話・尾行
あきらが芙実とお茶の約束。
そして事情を聞いた綾香が面白そうな話に飛びついていく。そしてある計画を企てる。あきらと芙実がお茶しているところを尾行。
芙実が何者なのか調査へ。
ただ、嘘がつけないあきら。遠くから見ていてもソワソワしており、ボロが出そうになっていく。痺れを切らした真琴は二人の前へ。そして直接、芙実に問いただしていく。
『誰とのデートなのか聞いてもいい?』
突然、現れた真琴に頭がパンクしていく芙実。彼女に事情を話すあきら。逃げ出す芙実。あきらだけが追いかけて芙実の事情を聞くことへ。
彼女はあきら、真琴ともに中学時代の同級生であった。そして中学時代から芙実は真琴の事が好きであったのだ。真琴を彼氏と偽ったのはあきらが褒めちぎってくるので彼氏がいないと言いづらくなったとのことだった。
その話を聞いて中学時代を思い出していく真琴。芙実の中学時代はなんとガリ勉だったのだ。芙実は真琴と釣り合う女性になる為、努力をしてきたとあきらに語っていた。
最後、芙実に恋の協力を頼まれて断れなかったあきら。真琴に対して『一度だけ会ってほしい』と告げていく(笑)
11話・イライラ
あきらが再び女との仲を取り持とうとする事にイライラしかない真琴。彼の好きな女性は幼馴染のあきらだからである。
そんな中、瀬尾に呼び出される真琴。
彼はクリスマスにサヤカとのデートを取り持って欲しい事を告げていくが拒否する真琴。
そして瀬尾の言葉であきらに困らせ、かなしそうな顔をさせているのは自分だと気づく真琴。自宅に戻り、芙実の件に関してあきらも交えて3人なら一緒に会っても良いと許可を出していく。
ただ、交換条件を出していく真琴。
これが終わったら俺の頼み事を一つ聞くことと…。
12話・告白
あきら、真琴、芙実の3人でデートである。
気を利かせて真琴と芙実を二人きりにするあきら。
芙実は何故、真琴を好きになったのか…中学時代の思い出から遡っていき、真琴に勇気を出して告白していく。
しかし、『好きなやつがいる』と伝えて断っていく真琴。芙実は訪ねていく。もしもっと前に告白していたら望みはあったのかと…。
答えはNOであった。
昔に告白されていても気持ちは変わらないと思うと答える真琴。
そして女装趣味がある事を匂わせたり、自分の好きな女性についてヒントを与えていく真琴。
『俺の好きな奴はどんな格好してても真琴は真琴だよって言うんだよ』
それを伝えて立ち去っていく真琴。
13話・交錯
あきらは再びずっと気になっていたパンプスを観に行く。そして購入を決意するもサイズがなかったことにショックを受けていく。その後、芙実の所へ戻るが真琴が先に帰った事を知る。
女同士の会話で境遇も似ていた二人は盛り上がっていくが、真琴と仲が良すぎるあきらを見ていて悪戯心が芽生えていく芙実。ちょっと嫌な質問をぶつけていく。
もし、真琴に彼女が出来たとして自分より仲の良い女の子が側にいたら彼女はどう思うのか…嫌と言われたら二人は今まで通りの関係でいられるの?的な質問をぶつけていく。
自宅に帰って芙実に言われた言葉を思い返していくあきら。
14話・それぞれの気持ち
男としてあきらを買い物へ誘う真琴。
いつものデパートである。買い物をすぐに終わらせてコーヒー買って、外で座りこんで駄弁る二人。
昨日、芙実を置いて先に帰った事を謝罪しつつ、真琴はあきらにクリスマスプレンゼントと称して、彼女がずっと気になって見ていたパンプスをプレゼントしていく。サイズもバッチリであった。取り寄せてくれていたのだ。
そしてあきらは芙実に言われて気になっていた事を真琴に告げていく。
もし真琴に彼女が出来て、彼女が今の自分達の関係を嫌がったら…今までの当たり前が出来なくなる事は『すっごい寂しい…やだなって思った』と答えていくあきら。
『そんな女は死んでも選ばない…いらん心配しなくてよし!』
そしてトイレへ立ち去る真琴。
彼はあきらが初めて自分に対する執着のようなものを見せた事が嬉しく頬を赤く染めていた。
一方、二人の様子を影で見ていた人物がいた…芙実である。
そして昨日の真琴の好きな人が誰かわかった芙実。
より意地悪な気持ちがあきらに芽生えて、言葉をかけていく。
『ホントはちゃんと知ってたんじゃないの?二宮くんがあきらちゃんを好きだって』
ここで1巻は終わりである。
おとなりコンプレックス【1巻の感想】
男のような女性、女装が趣味の男性による親友以上、恋人未満なラブストーリーが展開される作品。難しいけど二人には幸せになってもらいたいと思う作品。
真琴は健気であきらへの自分の気持ちを認識している。しかし、あきら自身はまだ幼馴染の枠から飛び出ていない印象。この二人が結ばれていくのか…。
1つ1つのエピソードは短いんだけど濃厚な作品。これは面白いからちょっと不思議なラブストーリーを読みたい人には是非、おすすめしたい漫画です。
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