SNSを絡めたヒューマンドラマが展開される人気オムニバス漫画「SNSに○○女たち」シリーズ第8弾となる「SNSに沈む女たち」が配信スタート。
今回は縛先生、廻先生、小川まるに先生の3人が筆を握っていき、1冊に3作品の短編が収録されています。今回の各エピソードはまさにタイトルのように「沈む女」がメインで描かれる内容。
好きな先輩の独占欲に駆られた女子が嘘のでっちあげ…結婚が女の幸せだと考える女性のマウンティング…部下を見下し、仕事を押し付けて自分はSNSでいいね稼ぎに没頭する女…。
そんなヤバイ女性3人の人間模様は末路が描かれる内容。今回も安定した面白さと共感やわかりみの詰まった作品に仕上がっています!
まずは試し読み!
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SNSに沈む女たち【ネタバレ】
みじめな女にさせないで
縛先生が描くエピソード。
好きな先輩の独占欲に駆られる女子の人間模様を描く内容に仕上がっています。
ゼミに参加するマナはぼっちだった自分を気遣ってくれたメグミがお気に入り。彼女が自分以外と会話していると『そんな奴らに愛想をふりまく必要はない』なんて心の中で感じていきます。
そんな中、ゼミの仲間達で行く旅行についてチャットでやり取り。マナは個別でメグミにチャットしてメッセージを送っていきます。そこでメグミからある相談を受ける事になるマナ。
メグミは同じゼミに参加する山本といった爽やかイケメンに好意を抱いていたのです。そしてマナに恋仲になる協力をして欲しいと懇願。しかし、メグミを独占したいマナ。
『私とだけ仲良くしてればいい』
彼女の歪な独占欲が爆発。
マナは山本に関する嘘をでっちあげてメグミの興味を逸していくことへ。
数日はいつもの日常に戻り、メグミも独占できてご満悦のマナ。しかし、ある日…ゼミで山本と仲睦まじくしているメグミの姿を発見。山本をメグミから遠ざけようとマナはゼミ終わりに山本を別室へ呼び出し。
山本に告白。
彼を自分の彼氏にしてメグミから遠ざけようとしていきます。しかし、山本はマナを拒絶。失敗に終わったマナ。次は山本に襲われている程の写真を撮影。これをネタに拡散すると脅して、メグミから遠ざけようとしていきます。
そんな2人がいる部屋にメグミが登場。
彼女はマナではなく山本を心配。そして2人の会話を外で聞いていた事を明かします。マナの本性を知ったメグミ。彼女の核心を突く言葉を伝えてマナを遠ざける事へ。
その後、気持ちが同じだった山本とメグミは交際。
一方、メグミに相手にされなくなってしまったマナ。家に引きこもり、ひとりぼっちへ…。これにて幕引き。独占欲の強かった女の可哀想な末路が描かれます。
女のシアワセ
廻先生が描くエピソード。
結婚=女の幸せだと固定概念のある女が同僚の独身女性にマウントしまくっていくエピソード。
仕事のコツも掴めてやりがいを感じられるようになってきた千尋。そんな彼女にウザ絡みをしてくるのが同僚の真姫。彼女は千尋に結婚式場の予約をした事を打ち明けていく事から物語が開始。
千尋は真姫に結婚するんですか?と至極当然な疑問をぶつけていく。真姫は結婚が決定していたのだ。
『女の幸せの結婚を先にしちゃうからって嫉妬しちゃいやぁよ!』
このエピソードで沈む女となる真姫は言動が一言、二言余計な女性であった。とにかく会社で同僚達に婚約者自慢をしていく真姫。そんな中、半ば強引に結婚式の出席扱いにされていく千尋。
同じ年齢である千尋に対して、ウザ絡みをしつつ、マウンティング発言を繰り返していく真姫。一方、千尋は現状、結婚願望もなく自宅で飼っている猫との生活で幸せ十分であった。
飼い猫の仕草やらにキュン死してはSNSに猫投稿をしていく千尋。しかし、真姫のマウンティングはSNSにまで侵食。千尋の投稿後、直ぐに被せるように真姫も投稿。名指しはしないが、明らかに千尋に向けた嫌味な投稿を繰り広げていく。
リアルもSNSもあまりのウザ絡みに真姫を無視するようになっていく千尋。
すると真姫によるSNSでの嫌がらせがエスカレートしていく。我慢の限界であった千尋。放っておいて欲しいと伝えるが何を言ってもマウンティングを取ろうとしてくる真姫。
千尋の中で冷たい怒りがふつふつと溜まっていく。
そんな中で真姫の結婚式当日へ。
ここで千尋は修羅場を目撃していく。実は真姫の旦那である芳人はバツイチ。元嫁が式場に来て暴れ回っていた。そして義母が登場。この義母が一癖、二癖もある女性。
義母から語られていく結婚の条件…。
実は真姫も初耳の事実がいくつかあって困惑をしていく。義母の提示する結婚の条件…それは義母が死ぬまで同居であった。さらに芳人のマザコン具合も露呈していく始末。
式場へ入る前…真姫は義母へ反論していくが条件を飲めないなら結婚は破棄。式の費用と婚約破棄の慰謝料を支払って頂くと真姫を煽っていく。
そんな修羅場を隠れて見ていた千尋。
『うわぁ…これでも女の幸せは結婚って言うのかなぁ』
ハズレくじを引いた真姫に哀れみを感じてく千尋であった…。これにて幕引き。
上か下か
小川まるに先生が描くエピソード。
部下に全てを押し付けて自身はSNSでイイね稼ぎに没頭していく上司が描かれる内容。
営業管理部チーフを務める真木。
彼女はデキる部下とデキない部下への対応が露骨であった。デキない部下である那須には嫌味と冷めた対応。デキる部下サエには感謝と新しい仕事を手渡していく。
同時に彼女は人の上に立つ優越感に浸っていく。
そんなある時、営業管理部に敏腕営業マンが新しく中途入社してくる噂を聞きつけていく。真木は使える手駒が増えると内心では嬉しみを感じていく。
そして新人社員である花形恵美が入社。新人ではあるが実績もある為、真木と同じく役職はチーフ。そして入社早々に仕事をテキパキとこなしていき、真木にも仕事を振っていく恵美。
新人のくせに幅をきかせていく恵美に苛立ちを覚えていく。その後、社内で中心人物になっていく恵美。彼女は真木がデキない部下だと思っていた那須をしっかりと教育。彼女の強い分野を生かして大手柄をあげさせていた。
ランチも恵美を誘っていく部下達。
お気に入りである同期男性社員・深海も恵美の能力を非常に高く評価していく。さらに部下達は恵美を持ち上げていく。実は恵美…SNSではフォロワー9万人を持つ有名人だったのだ。
人気も実力は短期間で抜かされてしまった真木。恵美の存在がウザく…憎たらしくなっていく。
恵美と同じように評価され、恵美に勝ちたい真木。
彼女もSNSで美容アカを始めて恵美に対抗していく。しかし、対等に闘える訳もなく撃沈。そこで彼女は恵美と同等の人気なインフルエンサーの写真を流用。切り貼りしてSNSに投稿していく。
これが成功してSNSで人気を獲得していく真木。次第にSNSに夢中になってしまい、仕事が疎かになっていく。
そんな中、恵美は未発売の新作コスメをSNSで紹介。バズっていく。対抗したい真木は似た商品と恵美の写真をスクショして加工。偽りの写真で投稿。彼女もバズらせていくが…。
『えみちぃのパクリじゃね?w』
遂にレッテルが剥がされていく。
さらに同僚にも見られていたSNS。真木の噂は瞬く間に社内に広がっていく。翌日、出社すると蔑む目で真木に視線を送っていく部下達。真木のお気に入り部下であったサエも頼るのは完全に恵美へ。
そして仕事上のトラブル。
完全に真木のミスであった…。しかし、真木は部下の那須、サエが悪いと自身の非を認めず責任逃れ。同期や部下からも完全に見放されていく。
その後、運良くお咎めはなくチーフの座を守り抜いた真木であったが…。誰も彼女に頼らず、仕事も渡さなくなっていく。今まで人の上に立っていた真木は一夜でコマでもない空気のような存在になっていく。
これにて幕引き。
SNSに沈む女たち【感想】
今回も本当に身近な存在にいる嫌味な女…嫌われる女が描かれていきます。同時に漫画タイトル通りに沈みゆく女たち。
どのエピソードも痛快なのですが、個人的には『上か下か』が最も面白かったですね。
真木を相手にする訳でもなく人気と実力で自然と真木を圧倒していく恵美が爽快&痛快。オフィス系で働く人は解りみや共感が多いエピソードだと思います。
本当に収録されている3つのエピソードが面白い「SNSに沈む女たち」興味が出た人は是非、チェックしてみて下さい☆彡
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